早くも季節は「実りの秋」を迎えています。この季節は、一年の中で最もたくさんの食物を大地からいただく季節です。
まずはお米の実り。今年は日照不足で、気温が上がらず、大変な年でしたが、なんとか立派に実ってくれました。
一方畑は、、、
秋冬野菜が、最も美味しい旬を迎えています。
健康で、元気で、生命力あふれる野菜です。
そのヒミツは、、、
耕さない、肥料や農薬を使わない、草や虫の多様性を大切にして出来るだけ排除しない、など
「自然界に対して出来るだけ余計なことをしない」こと、です。
太陽と雨と風と土と、たくさんの生きものたちと、農夫(婦)の協力によって、お米や野菜は育ちます。さらに、、、
なんだと思いますか?
この場所で、過去に育って倒れていった、草や生きものたちの「死骸の層」です。
私たちの先生、川口由一先生は、これを「なきがらの層」と呼びました。
( なきがらの層は、さらに時間をかけて、土に還っていきます )
耕さなければ、「なきがらの層」が壊されることはありません。この場所で過去に育った植物や生きものたちの「なきがらの層」が豊かになれば、肥料は必要ないのです。
過去に生きた生命の死骸の層が、今年のお米や野菜を育てる、、、自然界はこのように循環しています。
ふと考えれば、自然界には本来「肥料」も「農薬」も存在していません。「耕すこと」もです。
自然の野山は、誰も耕さず、肥料も農薬もやらずとも、毎年芽吹き、成長し、花を咲かせ、種を落としますね。そうして、何万年と地球の植物は、生きてきました。これが「自然の力」です。